犬本番猫支度

Simple and Clean

ワン

ナンバーワンだってオンリーワンだって、そもそも存在が認識されなきゃワンにはなれないんだよね。大勢の中からワンになるより、まず大勢として認識される方が難しいから、どんな手を使ってでも誰かに認識して貰おうって思いがち。ザ・承認欲求。私はナンバ…

未来を選べ

何かを終わらせることを決断するのは難しい。何かを始める手間と、何かを終わらせる手間を比べると、始める手間の方が絶対に大変だ。積み上げるのには時間がかかるけど崩すのは一瞬で、終わらせる決断をすることで失ってしまった気持ちはもう取り返せない。…

今となっても辛い思い出

昔の辛かったことを思い出したときに「今となってはいい思い出だ」って感じてしまうことが許せない。辛かった気持ちを忘れたからそう思えているだけで、当時の私に言わせればそんなの歴史の改ざんでしかない。辛かった思い出は辛かった思い出として思い出し…

物語にある教訓と快楽

私は物語に教訓を求めていると思っていたけど、実はそうじゃないのかもしれないなと最近は思うようになった。 自分の身の回りにチャンスの予兆があるとき、私は無意識に物語が恋しくなった。私はたくさんの物語を受け止めて、そこから得た教訓を生かすことで…

感覚的に嫌いな私を許して

何かを好きって言うよりも嫌いって言うほうが気をつかうのが最近のSNSのご時世であり処世術なんだけど、そんなことは分かっていながらも何かについて嫌いだって書いてしまっている誰かの言葉が私は好きだ。 ファンの人に検索されないよう伏せ字を使ったり、…

CDと私の関係について

CDを聴きながら歌詞カードを読んでいる私がいた。ケース裏面の曲目を眺めていると次の曲が待ちきれなくなってしまって先の曲の歌詞だけ読んでしまったり、細かい字のクレジットを隅々まで読んだりしていた。驚いたよ。こんな気持ちになったのは何年ぶりだろ…

好きも嫌いもそれはバランス

好きなものを誰かにけなされて怒ってしまうのは、その好きなものに自分を重ね合わせているからだった。自分の分身のように、自分の守るべき大切なもののように、好きなもののことを感じていた。自分の好きなものがみんなに好かれることなんてない、嫌いな人…

いいねはいらないね

面白いことを言うことと、面白い話をすることは違うんだなと気付いたのは、「人志松本のすべらない話」が世間で話題になったときだった。周りの人が「すべらない話」をしてみるんだけど、すべるとかすべらないとか以前の、普通の話にしか聞こえなかった。私…

気まぐれな親切

「とっさの判断で人を助けることができるかどうかで、その人の人間性がわかる。考えるより先に身体が動いてこそ、真の善人だ」って風潮があるような気がしている。電車で席を譲るような、悩んだり迷ったりする猶予がある親切は誰にでもできるけど、目の前で…

ヘルシーがお好みで

ラーメンはおいしいけど、食べ過ぎると健康には良くないらしい。「カロリーオフ」とか「○%オフ」ってラベルに書かれてる健康的な食べ物は、ちょっとおいしくないことが多い。健康に良いものをおいしいと感じられなくて、不健康なものをおいしいと感じてしま…

過去を繋げる音楽

久し振りに表舞台に立ったアーティストを見ると、以前に活躍していたころの思い出を語り出さずにはいられないのが人間なんだろうな。みな口々に当時の思い出を語っているし、私もそのアーティストを見て思い出すことはいろいろあるけれど、その思い出のそれ…

後悔しない生き方って生き方

後悔しない生き方に私が憧れるのは、私が何も後悔していないときだけだった。私が何かに後悔しているとき、「後悔しない生き方ができたらいいのにな」と願ったことは一度もなかった。後悔するのは自分が選んだ行動が間違っていたってわかったからで、後悔し…

文章の焦点

なんか嘘ばっかり書いてしまっているような気がしてならないな。 事実じゃないことを書いてしまうとブログを書く意味がないと思ってるから、そういった意味での嘘や大袈裟は書いてない。だけど、自分の考えていたことを上手く言葉にできていない、私の気持ち…

好きを表すこと

作品やアーティストのことを好きな気持ちを誰かと競う必要なんてない。私の中でそれを好きな気持ちを認めることができたらいい。それはわかってるんだけど。 子供のころ、好きだって気持ちを誰にも伝えたくない作品やアーティストがあった。それは好きなもの…

嘘と片思い

誰かが私についた嘘からこのブログは始まったんで、嘘についてブログを書いてしまったら、もう何も書く気にならなくなってしまってこのブログは終わってしまうかもしれない。でもそろそろ向き合って、嘘について書かなくちゃいけないと思うから、書くことに…

好き続けていくこと

「好き」って言葉には「これからも出会えるし、そのときも変わらず好きでいさせて欲しい」という気持ちが隠れている。一期一会だと思った美しさやかわいさに対しては「好きだった」って過去形を私は使っていて、「好き」って表現とは明確に使い分けしている…

積読の理由

積読(買った本を読み終えず積んだままにしてること)の大きな原因は、本を読むペースより買うペースの方が速いからだけど、きっとそれだけじゃないと思う。積読している本を本屋さんで見かけて、今すぐに読みたくなってしまって困ったけど、二冊目になるか…

共感なんて共有なんて

作品に対して未知のものを求めてしまう気持ちと、共感できる部分を求めてしまう気持ちの両方が私の中にあって、私はそれを都合良く使い分けてしまっていることにふと気付いた。共感を得て大ヒットした曲を聴いて退屈だなあと思ってしまうことがあるけど、奇…

自然な感情

朝空に浮かぶうろこ雲が少しずつ形を変えていく景色だったり、兎がわかるくらいに精密な満月が大きく輝いている夜空だったりを眺めていると、ありがたいなと心から思う。美しい景色を写真に収めるようなことができない私は、その景色を眺めながらただ、ただ…

適度なセンチメンタル

大人と子供の大きな違い、大人にあって子供にないものは、大人らしく振る舞わなければならない責任感だと思っていて、もう少し具体的にすると「平常心でいることを求められること」だと私は思う。平常心って人によって違うと思うんだけど、その人それぞれの…

過去を夢見ても

タイムリープはドラッグだ。過去は変えられないとわかっているから、過剰に過去に引きずられるのは意味がないしやめようと私は誓うけど、だからこそ過去を変える物語に強く憧れてしまうことがあった。過去を変えてハッピーエンドに巡り会う物語の主人公には…

誠実な悪意

何かが美しいとか、楽しいとか、可愛いとか、好きだとか、愛してるとか、そんなことを感じていたはずなのに、最終的に全てが悪意に集約されてしまう気がした。 感情は続いてくれない。私は大事なものを何も手に入れられなかったし、手に入れたものも失ってし…

書きたいこと、書かなくていいこと

いつの間にか、インターネットを検索して、世の中のご機嫌を伺わないと自分の意見を書けないようになってしまっていた。 自分一人の意見より、知らない百人が言葉を交して大勢となった意見の方が、誰が読んでも納得してもらえるだろうと考えるのは正しい。で…

スキルをコミュニケーションで売る人達

一月や二月に一回会うくらいの店員さんとの距離感こそがありがたいなと思うことがある。ある程度お互いのことは知っているけれど、むやみに相手のことを詮索しないくらいの、薄くて固い一線が引かれている関係。距離が保たれていて関係が深まることがないか…

行ったし逃げるし去ってしまう

同じ時間に起きて、同じ時間働いて、同じ時間にご飯を食べて、同じ時間に寝ても、朝すっきり起きられる日があれば、ギリギリまで布団から出られない日や、体調悪くて一日休もうかと思ってしまう日もある。同じように過ごしていても、明日の体調がわからない…

行方知れずの私

いつの間にか、失敗したり傷付いた思い出をあまり引きずらなくなっていた。毎日のように思い出していた恥ずかしい記憶もいつの間にか忘れてしまっていて、思い出したくない思い出があったことだけが心の中で廃墟のように残っている。心の動きを止めることが…

映画の趣味と性格

好きな映画を誰かに伝えるときに気にしてしまうのは、その映画の内容によって私の性格を推し量られてしまうんじゃないか? ということで、どの映画を好きだと伝えるのが無難なのかと考えてしまうことがよくあった。 映画は「○○が好きな人は性格が△△だ」とタ…

気付けなかった一瞬

昔住んでいた場所を紹介する記事を読むと、その場所の魅力に気付けていなかったことを思い知らされて楽しい。きっと記事に掲載されている写真に説得力があるんだろうな、と思う。何度も同じ風景を見ていたはずなのに、その写真に切り取られた一瞬を私は気付…

憎しみへの愛着のなさ

愛情と憎しみが紙一重とは全く思えない。本当に紙一重だったら愛情があった対象を憎んでしまうときにあんなにエネルギーを使うわけがない。あと紙一重だったら憎しみが愛情に変わることがあってもいいだろ。 愛情と違って憎しみは何にもならなくて、ただ冷め…

嫌いの表明

「好き」の反対は「嫌い」だし、その好きも嫌いも含まれる「関心がある」枠の反対側に「無関心」がある。それが「好きの反対は嫌いなのか無関心なのか問題」への私の回答だ。嫌いなことについては無関心になりがちだし、整理すると結局好きと無関心しか私の…

美人の才能と精神力

才能がある人はその才能を生かすように生きるべきだ、と才能がある人に仕向けてしまうのはハラスメントなのかもしれないなと思う。 すらっとした美人さんに「モデルや女優になったらいいのに! なんで目指さないの?」と言ってしまった。お世辞じゃなくて、…

私はやさしい人といわれない

「二十五人に一人、良心を持たない人がいる」というフレーズを時々目にする。それを始めて見たとき私は、周りの人が私のことを「良心を持たない人」だと思っている割合はもっと高いんだろうな、となぜか思ってしまった。私はきっと良心を持っている人間なん…

くるりのことが好きです

くるり-Liberty&Gravity / Quruli-Liberty&Gravity 2016年の年末に京都のFM局であるα-STATIONで放送されていた、くるりのカウントダウンライブを聴いていた。くるりの岸田さんがMCで、働き始める皆さんの背中を押すような曲を演奏します、と言ってから「Libe…

誰かの感情は届かない

体調によって自分の考え方が左右されてしまうことがあるのは自覚していて、体調が普通の時には許せなかったことも体調が悪くなってくると許せたりするし、もちろんその逆だってあるから、私の思考はいい加減だなあと思っている。 「許せるかどうか」を考えて…

どうしようもないって楽

熱が出た。熱が出て体調が悪くなると心も弱る。健全な精神が健全な肉体に宿るかどうかはわからないけど、不健全な身体に健全な精神が宿らないのは確実だと思う。そもそも健全な精神って何だよ。 熱を測ると三十九度一分で、頓服で熱を下げて病院に行くとイン…

タイトルだけ知ってる作品

タイトルは知ってるけど中身を体験していない作品は多くあるし、しかも年々その数は増えていて、多分そういった作品の多くを私は一生体験できない。 好きな作品のルーツを辿ったりフォロワーを追ったりしていると、知っておくべきとされるタイトルがどんどん…

震災と復興の記憶

震災から二十二年経った。二十二年も経つと出来事としては風化してしまうし、世間の話題に上がることも少なくなっていく。この二十二年間、新たな自然災害が発生してしまうたびに、阪神淡路大震災は過去のものになっていく感覚があった。世間的には阪神淡路…

今年も雪が降る

目が覚める度に寒さが増している実感があって、冬に対する敵意が毎日高まっていたのに、寒くなり過ぎて雪が積もると一気に興奮が勝ってしまうので雪の魅力はすごい。寒くて家から一歩も出たくないと思っていたはずなのに、雪が降った途端に、外に出なきゃ! …

エピソードゼロ

このブログの更新を意外なほど長く毎日続けることができてしまった。二週間も毎日更新しつづける想定なんてなくて、そもそもこのブログをはじめようと思ったのも年末に唐突に思いついたからで、私が書きたいときに書くくらいでいいと思っていた。それで書き…

誰かの気持ちを想像するころ

勝手に誰かの気持ちを解釈してしまうとき、きっと私はその誰かを遠く感じている。 誰かの気持ちを私が解釈できると思ってしまうのは傲慢だ。私の本心ですら私は把握できてないのに、誰かの気持ちを完全に推し量ることなんて無理なことはわかっていた。だから…

犬好き猫好き

犬が好きだけど猫も好きだ。だから「犬派? 猫派?」と訊かれても困る。 私の実家で犬を飼っていたこともあって「犬が好き」と答えるけれど、猫が好きな人からは犬派かよ! と敵視される。「いや犬も猫も好きだけど」と補足すると、次は犬が好きな人から裏切…

何時だろうと冬は寒い

布団の中の自分の温もりだけを頼りにしているとき、部屋から出て白い息を吐きながら目的地に向かっているとき、そんな冬の私は毎日のように自分が孤独であることを意識している。私の周囲十センチ以外は全部敵! みたいに容赦なく寒波を押しつけてくる冬の空…

映画と教訓

「ハッピーエンドとバッドエンド、どっちの映画が好き?」と訊かれたときの正しい回答は「どっちの映画も好きだけど、映画を観てるときはハッピーエンドになって欲しいと思ってる」かなと思うけど(いま適当に考えました)、本音を言えば映画の結末がどちら…

昔の私の記憶

昔の自分のことをうまく思い出せなくなっていた。 過去の自分にとって大きなショックを与えたはずの事件は「出来事」としては思い出せるけど、そのときに感じた私の気持ちまで鮮明に思い出すことは難しい。「あのときは楽しかったな、その後に悲しいこともあ…

名曲に結びつく思い出

学生のころ、自分の気持ちを変えるために音楽に頼ることはなるべくしたくないな、できるだけ平穏な気持ちで音楽には接したいな、と思うことがあった。自分の感情を排除して音楽に対することが、アーティストへの礼儀だと考えていた。けれども憂鬱な気持ちを…

比喩の赤裸々さ

何かを説明するときに比喩が使われることはよくあるけれど、比喩によって説明したかった部分とは別の部分に着目されてしまって、間違った理解をされてしまうことはよくある。比喩するために持ち出した対象が元の何かを完全に説明できることなんてほぼないの…

夢中力と好きのキャパシティ

年々、好きなものにのめり込めない、興味を持てる範囲が狭まっていく感覚があって、それは私の夢中力が減退しているからだろうなあと思った。 夢中力。好きなものに夢中になれる力。没頭して小説を読むとき、DVDをレンタルして映画を見続けるとき、音楽のア…

平凡なドラマチック

目の前の線路に子供がホームから転落、その駅には電車が迫っているとして、私はその子供を助けに行けるだろうか? ということを駅のホームでよく考える。それは私の正義心をシミュレーションしているわけではなくて、主役になれるチャンスを逃さないように日…

年始の目標と平坦な日常

今年も数日が過ぎて、日常が始まり出した。年末年始の浮ついた生活から日常の生活リズムに戻っていく時の、可能性が現実に負けていく感覚には心が締め付けられる。年始に立てた目標をすっかり忘れてしまっていたり、その忘れたことすら気付かなかったりして…

物語の観測者

自分の目の前で今展開されている物語の結末は、既に決まっている。 未来は無限の可能性を秘めているはずなのに、その物語の未来は既に決定されているという事実。作者にとって物語は全て過去の出来事であり、その物語が私にとって「過去」であるか「未来」で…